認知機能や食の好みにも影響?脳と腸の関係とは?
精神的に追いつめられると下痢をする。
排便の調子が悪いと気分が憂鬱になる。
脳と腸が互いに影響を及ぼし合うこうした関係を“脳腸相関”といわれています。
近年では脳と腸、
さらに腸内細菌の塊である
腸内細菌叢がそこに加わり、
トライアングルの関係で健康バランスが保たれていると考えられています。
脳腸相関についてのお話し。
脳、腸、腸内細菌叢はホルモンや情報伝達物質のサイトカイン、自律神経を介して情報をやりとりし、互いに作用を及ぼし合っている。
口と腸しか持っていない腔腸動物・ヒドラは不老不死。
食べたいときだけエサを捕らえて、
シグナルが伝わって腸が動いて排泄する。老化もしないしがんもできない。ヒドラは人間と比べて幸せな生き物。
ただ人間は悲しいかな老化するしがんにも罹る。それは脳を持ったせいではないかといわれています。
多細胞生物の進化の過程で最初にできた器官は腸。後発器官の脳を持ったヒトは、だからこそ脳腸相関を重視する必要があると最新の研究では言われています。
脳は全身の器官にああしろこうしろと命令を与える最高司令官。
と長きにわたって考えられてきたが、
そうではないらしいことが腸内細菌研究の中で分かってきています。
日本の大学研究チームが世界で初めてストレス応答と腸内細菌の関係を明らかにしています。
腸内が無菌のマウスは脳細胞が発達しないため、落ち着きがなくて喧嘩っ早く、学習能力のない個体になってしまう。
研究結果によれば、
無菌マウスは通常のマウスに比べて同じストレスに対する反応が過敏だという。
ストレスに対処するためには、
脳の視床下部から下垂体を経由して
副腎皮質に抗ストレスホルモンを出せというネットワークを確立させることが必要。成長していくに従ってこのネットワークは強化され、生物はストレスに耐えられるようになる。
つまり、脳のネットワークは腸内細菌なしには育まれない。
脳を制するものは腸内細菌という話に。
幸福感をもたらすのは全体の約2%にあたる、脳が独自に作るセロトニン。約8%は血液中、残りすべての約9割は腸で作られている。腸で作られるセロトニンは腸管の蠕動運動を促すなどの役割を果たす。
セロトニンの材料を作っているのはやはり腸。
食事から摂ったトリプトファンというアミノ酸を腸内細菌が代謝した物質がセロトニンの材料となる。
これがなければ脳はセロトニンを作ろうにも作れない。よって心の安定は得られないことに。幸福感を得たいなら腸内環境を整えることから始めるのが正解。
セロトニンの約90%は腸内で作られている。セロトニンの材料となるトリプトファン代謝物も腸内細菌なしには作ることができない。心の安定は腸内環境が良好であってこそ。
特に注目を浴びているのが腸から分泌されているGLP-1という消化管ホルモン。
これまでは食事を摂るとGLP-1が分泌され、血糖値を下げる作用があることが分かっていました。それが、認知症予防にも効果があることが明らかになってきています。
GLP-1受容体作動薬という薬剤はこれまで糖尿病の薬として知られていたが、最新の研究でアルツハイマー病を抑制する効果が期待できることが分かったという。
糖尿病患者はアルツハイマー病のリスクが高まり、アルツハイマー病患者は糖尿病のリスクが高まることはよく知られた事実。ふたつの病気にはインスリンの感受性において関連性があり、その改善に腸管ホルモンのGLP-1がひと役買っていることが分かっています。
健康な人々に向けては「記憶対策」と銘打ったヨーグルトが登場したように、今後は腸をターゲットにした認知機能関連の健康情報が続々報告されるかもしれません。
冷蔵庫の中や普段スーパーで購入するものがにいつもストックされているものがあなたの大好物、とは限らないかもしれません。
もしかすると腸内細菌の大好物かもしれないから。
我々の嗜好そのものは腸内細菌やその代謝物によって脳が乗っ取られていることで、成り立っていると考えられます。
たとえば、
甘いものに腸内細菌が刺激を受けて脳の報酬系というシステムが乗っ取られると、
再び甘いものを欲するというように。
今後、研究が進めばそれが正しいことが証明される可能性が高くなってきています。
痩せたい願望があるのなら、甘いものではなく、野菜や海藻が好きな腸内細菌をお腹で育てるのが1番かも?。
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