目でみえる情報から身体の異常をどのように読み解くのか？
施術者にとって視診は
症状に対するファーストインプレッションです。
患者さんに来院いただいた段階から
明確な異常を発見することもできます。
しかも、その異常が現れている箇所は
実際に患者さんが感じている症状とは別の部位である可能性も高いです。
つまり、問診ではわからない異常、ということです。
そのような異常を異常と認識するために
非常に重要なポイントがあります。
それは、「正常な状態を知っておくこと」です。
私たちはどうしても異常を感じている箇所にばかり注目してしまいます。
そのため異常が起きている部位を見た経験ばかりが蓄積されてしまい、
正常な状態がどのような状態であったかがぼやけてしまうのです。
身体の各部位に起きている異常は、
他の部位を正常に保つために補正することが起きています。
つまり、身体全体に異常が起きているというケースはほとんどありません。
正常だと感じた部位を
「ここには問題が起きていないから大丈夫」と
ないがしろにせず、
触診や検査などで正常であることを
しっかり確認したうえで、
正常な状態を記憶し、施術に当たらせて頂いております。
異常が起きている箇所ばかりに
注目しやすいのは患者さんも同様で、
「異常を感じている部位が悪い」
という先入観を持っています。
例えば
何の説明もなしに
実際に異常が現れている他の部位を施術すれば、
「なぜ痛いと感じている箇所を施術してくれないのだろう」
という不信感につながる可能性も否定できないため、
なぜそうなるのかをカウンセリング、
又は施術中にお伝えしています。
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