日常的な腰痛の一因「脊椎すべり症」の原因と対策について
腰椎の力学的に弱い部分が
前にズレることで発症する
「脊椎すべり症」について。
症状名の“すべり”とは
ズレることを意味し、
背骨(椎骨)の円柱部分をなす椎体が、
おもに前方へすべるように
ズレた状態を言います。
痛みが出やすいのは、
立ちっぱなしや
長時間のデスクワークなどで
同じ姿勢をとり続けたときに起こりやすく上半身の重みが、
分離した椎弓やズレた椎間板などの
力学的に弱い部分にかかり、
腰痛が引き起こされます。
脊椎すべり症は、
先天性の「形成不全性すべり症」
「分離すべり症」
「変性すべり症」の大きく3つに分類され、うち日本人に起きやすいのは
後者の2種類。
それぞれの要因について解説していきます。
いずれも椎体が前方へズレて起きますが
椎弓の疲労骨折に起因し、
椎間板や椎間関節の老化現象がおもな原因になります。
•分離すべり症
「腰椎分離症」から派生して起きる。
椎体の後方にある椎弓が
疲労骨折により分離することで
椎体の前方へのすべり止めが
利かなくなった結果として発症します。
若いころに
背骨を酷使するスポーツを行っていた人がなりやすく、
体型が変化した中年期に
日常的な腰痛となって表れることも多いです。
•変性すべり症
中年期以降の女性に多く、
特に骨盤の真上にある
第4・第5腰椎の間に好発します。
加齢によって
椎体をつなぐ椎間板の傷みが進行し、
また椎弓の間にある
椎間関節もすり減ることで、
下にある椎骨を乗り越えるように
前へズレてしまいます。
もともと女性には反り腰が多く、
そのため体幹を支える
腹圧がかかりにくい。
さらにヒールを履く習慣などで
背骨が不安定になりやすく、
発症のリスクがより高まると考えられています。
【症状が起きたときの対処法】
症状が起きたときの対処法について解説。
まず第一に、腹圧を高めること。
腰痛対策において、
腰椎に負担がかからない
生理的彎曲を保つその重要性の1つ。
また脊椎すべり症にとって、
腰椎が前にズレる姿勢を助長する
反り腰は大敵になります。
そこでここでは、
反り腰を予防・改善するエクササイズに
重点を置いて紹介していきます。
① 前腿ストレッチ
片脚立ちで反対の足を持ち、尻の穴を締めながら鼠蹊部を前に押し出す。20~30秒で反対側も。壁に手をついて行ってもいいです。
骨盤が前傾した反り腰においては、
骨盤から下肢をつなぐ
太腿前面の大腿直筋が
硬く縮んだ状態にある。
ストレッチするうえでのポイントは、
筋肉の付け根にあたる鼠蹊部を突き出すように前腿を伸ばすこと。
これによって、
硬直した大腿直筋を効果的に緩めることができます。
② ヒップリフト
仰向けで足を腰幅に開いて膝を立て、
手は上向きに。
尻を締めながら上体から膝が一直線になるまで腰を5秒上げ、下ろすときは尻が床につく直前で止める。10回。
反り腰の場合、
お尻にある大臀筋やハムストリングスの上部は伸び切った状態(=弱化筋)となります。
ここを収縮させて鍛えることにより、
反対側で拮抗した位置関係にある、
硬く縮んだ大腿直筋(=短縮筋)は無理なく伸ばされるというわけに。
大腿直筋は、
座りっぱなしの姿勢を続けることでも
硬直します。
心当たりがある場合はぜひ実行して、
反り腰や腰痛の予防と改善に努めていきましょう。
ご自身ではなかなか難しいという方は
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